現場を知る HOSPITAL

スタッフ同士のコミュニケーションも良好で、職場の雰囲気も明るく、
皆それぞれのライフワークバランスを保ちながらモチベーションを高めています。

SUPERVISING PHYSICIAN リハビリテーション科 
指導医

  • 数をこなすだけではなく自分自身で考え、方針を決定できるようになってほしい。 指導医
    川口 民郎 KAWAGUCHI TAMIRO
    • 滋賀医科大学リハビリテーション科で学べること

      大学附属施設ならではの整った設備のもとで、若手のうちからcommon diseaseだけではなく特殊な疾患を学ぶことができます。また、複数の診療科と専門家が院内に集結しているため、未診断症例に対する診断がつくまでの経緯も実際に経験していただけます。

    • 滋賀医科大学における心臓リハビリテーションの特徴と強み

      心臓リハビリテーションの特徴は、身体機能回復も含めた循環器疾患の再発予防や予後改善を念頭に置いていることです。このため、運動療法だけではなく、食事指導や禁煙指導、生活改善指導、自己管理能力の向上など、患者さんの行動変容を導くような関わり方をします。当院は以前より、入院下のみならず外来での心臓リハビリテーションにも積極的に取り組んできました。外来終了後は連携協定を結んでいる施設に患者さんを紹介し、維持期も安全に運動を続けられるような仕組みを作っています。このように、急性期~回復期~維持期という全期間に渡って患者さんに関わっていけることは当院の強みです。
      さらに、当院では作業療法士、看護師や栄養士など、さまざまな職種がチームプレーで患者さんに関わるので、各職種の仕事や役割、チーム医療の重要性についても学ぶことができます。

    • 今後入局してくる研修生への指導にあたり心がけたいこと

      研修を通じて経験数を積むだけではなく、自分で考え、そこからリハビリテーションの方針を決定できるようになっていただきたいと考えています。そのために指導医として、教科書や論文には載っていないような、臨床医としての経験に基づくノウハウを伝えていきたいです。

    • 入局を考えている学生・初期研修生へのメッセージ

      昨今ではリハビリテーションへの需要が高まってきており、今後はますますリハビリテーション医が必要とされる時代になっていくと感じています。また、リハビリテーション科は緊急手術を行う科ではないので、育児中や歳を取ってからも継続的に働くことができます。1つの専門を長期的に、自分の健康も考えながら携われるのもリハビリテーション科の魅力だと思います。ぜひ一緒に頑張っていきましょう。

  • あらゆる状態・疾患に介入するからこそ、「患者さん」を診る医師になってほしい。 指導医
    安藤 厚生 ANDO KOSEI
    • 滋賀医科大学リハビリテーション科で学べること

      当院は大学附属施設であるため、専門性の高い疾患や集学的治療が必要な疾患、合併症や既往症を伴った重症例など、難しい症例に対するリハビリテーションを多く学ぶことができます。

    • 滋賀医科大学における心臓リハビリテーションの特徴と強み

      大きな特徴は、慢性疾患からスポーツ外傷、骨折、感染等を起因とする足の切断など、幅広い疾患に対するリハビリテーションを行っていることです。また運動器のみならず、がんのリハビリテーションにも力を入れています。ADLが低下すると標準的ながん治療が適応できなくなるため、「何が原因でADLが低下しているか」を見極めて適切なアプローチを決定するリハビリテーション医は、がん治療において重要な役割を担う存在といえます。当院には早期~末期の患者さんがすべて集まっているので、それぞれの状況に対するリハビリテーションを網羅的に学ぶことができます。
      さらに当院では、ICUの患者さんに対してもリハビリテーション科が介入します。これは重症例を受け入れていない施設では基本的に経験できないことですから、当院の強みと言えるでしょう。

    • 今後入局してくる研修生への指導にあたり心がけたいこと

      リハビリテーション科は「疾患」ではなく「患者さん」を診ることが求められる診療科です。そのためには表面的な対応ではなく、患者さんとコミュニケーションをとることが重要になります。ですから、まずは患者さんを診る大切さと、コミュニケーションの方法を教えていきたいと考えています。
      もう一つ強調したいのが、リハビリテーションは自分だけではなく、多様な職種のスタッフが集って成り立つということです。それぞれの職種が担う役割や仕事についても、研修を通して理解していただきたいと思っています。

    • 入局を考えている学生・初期研修生へのメッセージ

      リハビリテーションはあらゆる疾患を対象にしており、非常に広い領域に関わることができます。さらに子どもから高齢者まで、軽症から重症までと、どのような状態の患者さんにも介入できる診療科です。このような特徴を持つからこそやりがいもありますし、将来的に活躍できるフィールドも広がっています。魅力を感じている方はぜひ、一緒に働きましょう。

WOMEN’S CAREER 女性のキャリアについて

  • 柔軟な働き方ができる環境だから、女性も安心してキャリア形成が可能。 公立甲賀病院
    藤田 美奈子 FUJITA MINAKO
    • 入局を考えている学生・初期研修生へのメッセージ

      リハビリテーションとはもともと“患者さんの障害を受け入れ、それをどう生かしていくか”を考える分野であるため、リハビリテーション医になる方は優しい方が多いのです。患者さんだけではなく、学生、研修医、後輩医師など、一人ひとりの事情に応じて柔軟に対応したいという考えを持っている方ばかりで、無理な残業や雑用・雑務の強制といったスタイルの指導を行う上司は基本的にいません。そういった風土という意味では、男女にかかわらず非常に働きやすいといえるでしょう。特に女性医師の場合、出産や育児で休暇取得や勤務期間の短縮が必要になった場合でも、周囲に理解がありますから肩身の狭い思いはしません。限られた時間の中でできることを行うという働き方が実現できるのではないかと思います。このように、リハビリテーション科は比較的働きやすい環境が整っており、女性にとってはご自身のキャリアを継続していきやすい分野です。これもリハビリテーションを学ぶ魅力の1つですから、女性の先生もどうか安心して見学に来ていただけたらと思います。

VOICES OF SENIORS リハビリテーション科 
先輩の声

  • 皆さんに大いに興味を持っていただき、一緒に熱意を持って仕事をしていけたら嬉しいと思っています。 武田総合病院リハビリテーション科
    藤田 豊久 FUJIITA TOYOHISA
    • 病院で学べること

      運動器・脳血管疾患に対する急性期・回復期リハビリテーションを中心として、包括的な指導体制で学んでいただけます。
      患者さんの退院後の生活についても、多職種で積極的に介入し、その多様性(多職種からの側面)についても学んでいただけます。

    • 今後入局してくる研修生への指導にあたり心がけたいこと

      “リハビリテーションとは何か”から始まり、リハビリテーション医療を通して、「一人の患者さんに対し、全人的に何ができるか」を少しでもお伝えできたらなと思っています。そして、研修期間を楽しんで働いていただけるように指導を工夫していきたいです。

    • 入局を考えている学生・初期研修生へのメッセージ

      今後の医療の中でのリハビリテーションの占める割合および需要はますます増えていくものと思われます。皆さんに大いに興味を持っていただき、一緒に熱意を持って仕事をしていけたら嬉しいと思っています。

  • 研修生が気軽に質問でき、主体的に学んでいけるような指導体制を構築したい。 済生会守山市民病院科
    菊地 克久 KIKUCHI KATSUHISA
    • 病院で学べること

      当院は2020年4月に回復期リハビリテーション病棟を開設し、着々とリハビリテーション科専門病院としての成長を続けています。リハビリテーション科には脳卒中や廃用症候群など、さまざまな病気を抱えた患者さんがいらっしゃいますので、幅広い疾患領域の勉強ができると思います。歩行練習支援ロボットなどの機器を用いた歩行訓練などを行っているのも特徴です。

    • 今後入局してくる研修生への指導にあたり心がけたいこと

      最近の若い先生は勉強熱心な方が多い印象ですので、抑えつけるような指導ではなく、皆さんがのびのびと積極的に学べるような指導を目指したいと思っています。これから入ってくる研修生には、どのような些細な質問でも気軽にできるような環境を提供してあげたいです。

    • 入局を考えている学生・初期研修生へのメッセージ

      私自身も整形外科からキャリアを始め、そのうえでリハビリテーション科への道を歩みました。研修生の皆さんもまずは整形外科で学習を進められるかと思いますが、その後リハビリテーション科にも興味が出てきたら、ぜひリハビリテーション専門医の取得も目指してみてください。また、整形外科の道一筋でキャリアを磨いていきたい先生も、リハビリテーションを学ぶことで、より幅広い疾患を診られる整形外科医になることができるのではないでしょうか。私たちはそうした方と一緒に仕事をしていけたら嬉しいと思っています。

  • 誇りを持ってリハビリテーションに携わり、地域医療に貢献してほしい。 滋賀医科大学附属病院
    平田 知大 HIRATA TOMOHIRO
    • 病院で学べること

      リハビリテーション科は多岐にわたる疾患の患者さんを診なければなりません。そのため私のもとでは、初期研修で得てきたさまざまな知識を総動員していただきながら、あらゆる疾患をさらに深く学んでいただきます。また、下肢の義足や短下肢装具、障害がある方の復職などについても学んでいただくことが可能です。

    • 今後入局してくる研修生への指導にあたり心がけたいこと

      リハビリテーション医は、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、ソーシャルワーカー、看護師、義肢装具士などの多職種をまとめるチームリーダーになります。そのため、チームを統括する力を身につけられるような指導をしていきたいと考えています。

    • 入局を考えている学生・初期研修生へのメッセージ

      リハビリテーションという言葉は“re(再び)”という単語と、ラテン語の“habilis(元の状態に帰る)”という単語が派生してできたといわれています。つまり、患者さんを再びよい状態にするのがリハビリテーションの基本的な考え方であり、それを追求することが重要なのです。そのためには病気ではなく、患者さん自身を診る必要があります。最後に、現在滋賀県はリハビリテーション医がかなり不足している状況です。ぜひ滋賀県でリハビリテーション医を目指し、地域医療に貢献してみませんか。リハビリテーションは、「よくなりたい」という患者さんの思いに応えられる仕事です。ですから、誇りを持ってリハビリテーションの勉強に取り組んでいってほしいと願っています。

  • 周囲の先生方と分け隔てなく接し合えるアットホームな雰囲気 済生会守山市民病院
    西野 智至 NISHINO SATOSHI
    • リハビリテーション科専門研修プログラムを受けて感じたメリット

      私は整形外科の専門医を取得後、ダブルボードという形で専門医を取得するために、現在はリハビリテーション科のレジデントとしてリハビリテーション科専門研修プログラムに参加しています。
      同プログラムの研修を受けていて感じた1番のメリットは、滋賀医科大学整形外科学教室にも通ずるものがあるのですが、教室のアットホームな雰囲気です。滋賀医科大学附属病院のリハビリテーション科は規模としては小さいぶん、先輩医師の皆さんとも比較的すぐに見知った仲になれますし、悩みや疑問点があれば気軽に相談や質問をすることができるような温かい雰囲気があります。そのようなアットホームな場所ですから、新しいことを専門的に学ぶ環境としても適しているのではないかと思います。

    • 入局を考えている学生・初期研修生へのメッセージ

      当院のリハビリテーション科は仲良く和気あいあいとしたアットホームな職場で、先輩・後輩の垣根なく質問や相談をし合いながら仕事と勉強に取り組むことができます。そういった職場環境も、研修先を選択するうえでは大切な要素の1つなのではないかと思います。